アルゼンチン人がワールドカップ観戦中に食べるもの|本場の「集まり飯」文化を解説
ワールドカップが始まると、アルゼンチンでは何かが変わる。テレビの前に人が集まり、食卓が賑やかになり、試合のゴールと同じくらい食べ物の話題で盛り上がる。
アルゼンチンにとって、サッカー観戦は単なるスポーツイベントではない。家族や友人が集まる「食の祭典」でもある。そこで今回は、アルゼンチン人が試合中に欠かさず食べる定番料理を紹介する。
1. ピカーダ(Picada)— 試合のお供の王様
アルゼンチンのワールドカップ観戦といえば、まず「ピカーダ」。チーズ、サラミ、ハム、オリーブ、マニ(ピーナッツ)、パン、グリッシーニなどを大皿に並べたシェアプレートで、日本の「おつまみの盛り合わせ」に近いイメージだ。
ピカーダの魅力は、試合中に誰も席を立たなくていいこと。前半・後半・延長戦、ずっとつまみ続けられる。アルゼンチンでは「試合の前も、ハーフタイムも、試合後も、ピカーダがあれば大丈夫」と言われるほど。
ピカーダに欠かせないもの:
- サラミ(タンディル産が定番)
- パタグラス(セミハードチーズ)
- オリーブ(グリーンとブラック)
- パン・デ・カンポ(田舎パン)
- 塩ピーナッツ
- パプリカやトマトなどの野菜
2. エンパナーダ(Empanada)— 観戦の定番スナック
ピカーダと並んで、ワールドカップに絶対欠かせないのがエンパナーダだ。
肉、玉ねぎ、ゆで卵、オリーブを包んだ小麦粉の生地をオーブンで焼いたもので、アルゼンチンでは「国民食」と呼ばれるほどの存在感を持つ。試合前に大量に準備して、試合中につまむスタイルが一般的。
手を汚さず、立ったまま食べられて、一個でお腹が満たされる——観戦スナックとして完璧な条件が揃っている。地方によってレシピが異なり、サルタ風(スパイシー)、コルドバ風(パサ・デ・ウバ入り)など個性もさまざまだ。
日本でも冷凍エンパナーダを使えば、観戦当日に本場の雰囲気を再現できる。オーブンで20〜25分焼くだけで準備完了。
3. アサード(Asado)— 試合前の一大イベント
時間に余裕があるとき、アルゼンチン人は試合前にアサード(バーベキュー)を囲む。
アサードは単なる焼肉ではない。炭火を起こし、牛の各部位をじっくり焼きながら、ワインやビールを飲み、試合の予想をしながら数時間かけて楽しむ「儀式」だ。家族や友人が集まるとき、アサードは常に中心にある。
アサードの定番:
- アサード(リブ)
- チョリソー(豚腸詰めソーセージ)
- モルシージャ(ブラッドソーセージ)
- バチョ(豚の背肉)
- チミチュリをたっぷりかけて食べる
4. チョリパン(Choripán)— 手軽な観戦飯
アサードを準備する時間がないとき、アルゼンチン人が選ぶのがチョリパン。「チョリソー(chorizo)」+「パン(pan)」を組み合わせた造語で、バゲットにチョリソーを挟んだシンプルなサンドイッチだ。
チミチュリをたっぷりかけて食べるのが定番で、スタジアムの外の屋台でも定番メニュー。手軽で安くて旨い、アルゼンチンのソウルフード。
5. ピザ(Pizza)— デリバリー観戦の定番
試合が平日の夜に重なるとき、アルゼンチン人はピザのデリバリーを選ぶ。
アルゼンチンのピザはイタリア移民の影響を強く受けており、生地が厚めでチーズたっぷりが特徴。特に人気なのが:
- ムッサレーラ(シンプルなチーズピザ)
- ナポリターナ(トマト・アンチョビ・オリーブ)
- フガセータ(玉ねぎとチーズのピザ)
「試合中は誰もキッチンに立ちたくない。だからピザを頼む」——これがアルゼンチン流の合理的な観戦スタイル。
6. マテ茶(Mate)— 試合を見守る相棒
食事ではないが、マテ茶なしにアルゼンチンのワールドカップ観戦は語れない。
南米原産のハーブを使った伝統的な飲み物で、ゴウルド(ひょうたんの器)に葉を入れてお湯を注ぎ、ボンビージャという金属製ストローで飲む。アルゼンチンでは一日中飲まれているが、試合観戦中は特に欠かせない存在だ。苦みの中にまろやかさがあり、カフェインも含まれているため、延長戦になっても眠くならない。
アルゼンチンの観戦文化をまとめると
| 食べ物 | シーン | 特徴 |
|---|---|---|
| ピカーダ | 試合前〜試合中ずっと | つまみ続けられる、準備が簡単 |
| エンパナーダ | 試合中のスナック | 一個で満腹、手が汚れない |
| アサード | 試合前の大イベント | 数時間かけて楽しむ儀式 |
| チョリパン | 手軽な観戦飯 | 安くて旨い、スタジアムの定番 |
| ピザ | 平日・デリバリー | 試合中に誰も料理しなくていい |
| マテ茶 | 試合中ずっと | アルゼンチン人の心の相棒 |
日本でアルゼンチンの観戦気分を楽しむには
ピカーダの食材やチョリパンは日本でも輸入食材店で揃えられるが、一番手軽に本場の雰囲気を再現できるのはエンパナーダだ。
冷凍エンパナーダをオーブンで焼くだけで、アルゼンチンのリビングで試合を見ているような気分が味わえる。チミチュリソースと一緒に出せば、友人や家族にも喜ばれること間違いなし。
冷凍エンパナーダを見てみる → https://cheempanada.jp/collections/empanadas